プロ野球選手は、一軍の在籍シーズンが一定期間を越えれば、自由に他球団と交渉ができるフリーエージェントの権利、通称FA権を取得できます。国内FA権と海外FA権では期間に差があり、国内は8シーズン、海外は9シーズンの出場選手登録日数が必要です。
国内FA権を行使してFA移籍をした場合、獲得した球団から元球団へ人的補償、金銭補償をしなければならない規定があります。補償の対象になるのは、2008年以降で言えば、各プロ野球球団の日本人で年俸額上位3名のランクAの選手と、上位4位から10位までのランクBまでの選手です。
人的補償がある場合、プロテクトされた選手以外から金銭補償として、獲得球団はランクAの選手を獲得した場合、旧年俸の50パーセント、ランクBの場合は40パーセントを元球団に支払わなければなりません。2度目以降のFAの時は金額は異なり、それぞれ25パーセント、20パーセントとなります。
人的補償がない場合は、ランクAなら旧年棒の80パーセント、ランクBは60パーセントとなります。