日本のプロ野球におけるFA移籍に伴うシステムとして人的補償、あるいは金銭補償、というシステムがあります。
日本におけるFA移籍については、1軍登録日数が丸8年で国内移籍が、丸9年でメジャーリーグを含む海外移籍が可能になります。 この際、そこまで選手を育ててきた球団に対する補償を何かしら準備しよう、ということで人的補償・金銭補償というシステムがあります。
当該球団の年俸上位10人が移籍した場合には移籍元の球団からは人的補償、つまり、移籍した選手の代わりに移籍先の球団の選手を自チームに迎え入れることができます。
この際、相手方チームは、自チームからとられたくない選手を28名選び(外国人、入団1年目の選手は除きます。)、その選手については人的補償の対象外にすることができます。 これがプロ野球のFA移籍におけるプロテクト制度です。
近年では、広島の赤松やヤクルトの福地、西武の脇谷(現・巨人)等、プロテクト漏れの人的補償による移籍をきっかけに活躍する選手も出てきています。