プロ野球のFA移籍と行使できる回数
プロ野球選手は、一定の期間活躍することで他の球団へ移籍する権利を得ることができ、この権利をFA権と言います。
日本のプロ野球界では、高校卒業後に入団した選手は一軍登録期間が8シーズン以上、大学卒業後かもしくは社会人チームから入団した選手は7シーズン以上で国内FA移籍が可能となります。また、通算で9シーズン以上となった場合には、海外球団へのFA移籍が認められます。
一軍登録期間の計算方法は単純ではなく、145日で1シーズンとして計算し、1シーズンの一軍登録期日数が145日を超えたとしても、その年度は145日となります。145日に満たないシーズンは他のシーズンと合算し、145日毎に1シーズンとして計算を行います。
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また、グラウンド上での怪我により一軍登録を抹消された場合には、前年度に145日以上一軍登録されていた選手に限り、最高で60日間の加算が認められるという特例もあります。
権利の行使回数に特に制限はありませんが、FA権を行使した後に再びFA権を取得できるのは4年後となります。
プロ野球のFA移籍に出てくる年俸ランクとは
日本のプロ野球にはさまざまなルール、制度があります。その中でもオフシーズンの度に新聞などのメディアを賑わすのが、FA移籍という言葉です。このFAとはフリーエージェントの略で、どの球団とも選手契約を締結できる権利のことです。
このFAの権利は一定以上の試合出場をした選手に与えられるもので、日本のプロ野球の場合初回は国内球団への移籍ができる国内FAで8シーズン、海外球団への移籍も可能な海外FAで9シーズン分の出場選手登録日数が必要となります。
そんなFA移籍ですが、権利を行使する選手の年俸ランクというものが話題になることがあります。これは、FA宣言した選手と契約を結んだ場合に、元の所属球団に対して与えられる補償との関わりがあります。
この年俸ランクは自球団の年俸順により決まり、上位3位までがランクA、4位から10位までがランクB、11位以下がランクCとなります。ランクCの場合は補償の必要がないのですが、ランクA、もしくはBの場合は移籍先球団に対し人的補償もしくは金銭補償を要求することができます。