台湾のプロ野球リーグ戦の開催形式を知る
野球のプロリーグは、1990(平成2)年から台湾でも行なわれています。現在参加している球団はたったの4つしかなく、代表的なスポーツとして根付いている日本や、近年観客動員数が増えてきている韓国で行われているプロ野球と比べると規模はかなり小さく、八百長問題や低い年棒に関する問題など、度々な問題を抱えてはいますが、断続的に試合が開催されています。
台湾のプロ野球の公式戦は、3月下旬から6月中旬にかけての前期と、7月中旬から9月末頃にかけての後期に分かれています。前期も後期もともに20回総当たり戦、計60試合で行なわれており、前後期あわせて120試合が消化された後に、年間王者を決定する「台湾シリーズ」が開催されます。台湾シリーズの開催形式は公式戦の最終結果によって異なります。
前後期それぞれの勝率1位チームのうち、いずれかが年間の勝率も1位だった場合は、勝率が1位だった2チームが7戦4勝制で戦いますが、どちらも年間勝率1位になっていない場合は、前後期の1位チームのうち、勝率が低い方は年間の勝率1位チームと5戦3勝制のプレーオフを戦い、勝率の高い方はプレーオフを制したチームとシリーズに臨みます。
一方、前後期ともに同じチームが勝率1位だった場合は、前期と後期それぞれで2位だったチーム同士でプレーオフを行い、先に3勝した方が勝率1位チームと変則7試合制でシリーズを戦います。この条件で行なわれるシリーズでは勝率1位のチームには1勝のアドバンテージが与えられ、先に3勝すれば年間王者となることができます。